アナノ・ブブテイシヴィリさん「マンガを通してジョージアと日本の架け橋になりたい」

【プロフィール】

26歳。現在、京都精華大学でマンガ研究を専攻しており、ジョージアを題材にした自身のマンガを制作。

①日本と日本語に興味を持つきっかけはなんでしたか?

私が初めて日本や日本語に触れたのは、たぶん多くの人と同じようにアニメがきっかけでした。ロシアのテレビチャンネルで『ポケモン』や『シャーマンキング』を見ていて、とても気に入っていました。最初はロシア語に吹き替えられていたので、ロシアのアニメだと思っていたんです。

その後、いくつかのアニメがジョージアのテレビ局でも放送されるようになり、続きが気になって毎週テレビで放送されるのを待てず、インターネットで探してみたところ、それが日本のアニメだということを知りました。

それから日本の音楽も聴くようになり、音楽を通して日本への興味がより強くなりました。そして最終的に日本語を学ぼうと決めたのは、SCANDALというバンドを見つけたときです。彼女たちのインタビューを見ながら、何を話しているのか理解したいと思いましたし、歌詞の意味も知りたかった。だからこそ、真剣に日本語を勉強しようと決意したのです。

②MEXTの試験の準備のために何をしましたか?また合格するためのアドバイスはありますか?

MEXTのために特別な準備をした訳ではありません。

試験を受ける前に、私は日本人との実際の交流の中で多くの経験を積みました。日本人観光客のガイドとして働いたり、日本のバーで仕事をしたりして、常に彼ら/彼女らと接する機会がありました。その中で、言語だけでなく、日本文化や人々そのものについても多くを学びました。こうした経験が試験に合格するうえでとても役立ったと思います。

しかし、私にとって最大の成功の要因は、日本と、私が日本に来て学ぼうとしている分野への心からの愛です。

人生の中で、漫画は私にとって最も大切な存在でした。おそらく7歳の頃から漫画家になることを夢見ていて、この分野への愛情も興味も決して失ったことがありません。努力を後悔したこともありません。

目標の達成がほとんど不可能に思えることが何度もありましたが、それでも決して諦めませんでした。

③現在、日本に留学をされています。どのような研究をされていますか?

私の現在の日本での研究テーマは、「マンガにおけるジョージア ― マンガを通してジョージアの文化・歴史・伝統をどのように表現できるか?」というものです。

この研究を進めるために、私は日本とジョージアの両国について多くの新しい情報を調べ、学んでいます。

そして、集めた情報をもとにジョージアを主題としたマンガを描いています。マンガの中心的な焦点はジョージアにあります。

④日本での留学のあとにどんなことを目標にしていますか?

日本での留学を終えたあとも、私はぜひ日本でマンガを描き続けたいと思っています。

日本の出版社や読者に、マンガの中で「ジョージア」という新しい世界を見せたいのです。

ジョージアという国についての理解を深め、興味を持ってもらえるようにしたいと思っています。そして将来的には、私がここで得ている知識をジョージアの子どもたちにも伝え、彼ら/彼女らが同じように学べる環境を作りたいです。

そのことで、日本とジョージアの両国をさらに近づけることができると信じています。

⑤日本に留学や仕事をしたいと考えているジョージア人の学生に何かアドバイスはありますか?

日本はジョージアとはとても異なっています。特に「学び方」と「働き方」において大きな違いがあります。

私は日本に来る前に何年もかけて日本について情報を集めていたので、定着や社会への適応にはそれほど苦労しませんでした。

しかし、あまり情報を持たずに来る人にとっては、ここではすべてのことに非常に強い責任感が求められるという点を覚えておくことが大切です。

常に意欲的で、時間を守り、周囲の人々に自分がどれほど貢献できるかを示す姿勢が必要です。また、日本では自分の意見をはっきり、直接的に表現する機会は非常に少ないため、「空気を読む」という文化を身につけることも欠かせません。