【プロフィール】
バトゥミ国立大学日本語講師
―― 日本語を始めたきっかけはなんですか?
ラシャさん:日本語を始めたきっかけは、日本を日頃から評価していた父の影響でした。私はもともと日本についてあまり知らなかったのですが、父が当時、日本語の重要性を語ってくれたおかげで、日本語を勉強しようと思うようになりました。バトゥミの学校を卒業したあと、日本語を勉強するために、トルコの大学に入学をしました。当時ジョージアでは、日本語がほとんど教えられていませんでしたが、トルコのその大学では日本語が教えられていたのです。将来、外交で仕事をすることも視野に、大学で5年間日本語を勉強しました。
――日本を初めて訪問したときの印象はどんなものでしたか?
ラシャさん:トルコの大学にて、2年生の夏に初めて数か月間日本を訪問しました。行く前から日本には思いを寄せていたのですが、実際に自分の目で見てみると想像以上でした。トルコの大学を卒業してから、また、日本語を学ぶために日本へ行き語学学校へ通いました。日本での生活は、日本を知る上でとても大切です。日本で行われるイベントや寺巡り、沖縄を含む色々な地方を旅行し、日本の方との交流を通して本では学べないことを体験することができました。
当初の予定では、語学学校の後に、日本の大学で修士号と博士号も取り、外交の世界でキャリアを積むつもりでしたが、ジョージアに帰る必要があり帰国しました。その後バトゥミにて、就職をして仕事をしていたのですが、日本への気持ちはずっと残っており、日本関連の仕事をしたいとずっと思っていました。その後、バトゥミ国立大学で修士を終えたあとに2019年に同大学で正式に日本語教育に携わることになりました。
―― バトゥミ国立大学での日本語教育について教えていただけませんか?
ラシャさん:バトゥミ国立大学では、現在一週間に2回の授業を行っています。1回の授業は2時間ですので、1セメスターに60時間日本語を教えていることになります。登録者は30名ほどで、10名弱はしっかりとモチベーションをもって学習しています。大学で教え始める前にも、家で家庭教師のような形でプライベートで日本語を教えていました。
しかし、大学で正式に教えることができるようになりとても嬉しく思います。大学にて日本語の授業が立ち上げられてから6年経ちました。始めは慣れないことも多かったのですが、6年目で今まで100名以上に日本語を教えてきたと思います。その中には、JLPTのN1を取った人もいるので、とてもやりがいを感じるものなのです。
――毎年夏にバトゥミにて開催される日本文化イベントについて教えていただけませんか?
ラシャさん:2022年の夏から毎年、バトゥミにて日本文化イベントを開催してきました。これは、日本文化に興味や関心をもっていただき、日本語学習のモチベーションを上げることを目的としたものです。
日本の歌や舞踊、書道や空手の他、日本関連のブースも設営して日本文化を祝うものです。またイベントはオープンな形で行っており、誰もが日本文化イベントを見られるようにしています。
このようなイベントの開催は ジョージアが日本に対してどのような思いを描いているかを表現する意味で大切だと思っています。これこそが文化外交の1つであると考えています。


――日本とジョージアの関係がより強くなるためには何が大切だと思いますか?
ラシャさん:人と人との交流こそが、両国の繋がりにとって最も大切なものだと思います。文化であれ、教育であれ、ビジネスであれ、人との繋がりがあってのことだからです。
外交の上での公式会談なども大切です。でも、それぞれの人がある意味でその国の代表であり大使であると思います。このような人と人との交流と繋がりこそが、最も早く、力強く、有意義に2つの国の関係を強固にするものであると思います。