【プロフィール】アレクサンドレ・メスヒさんは1990年から盆栽を制作。現在、彼は息子のニコロズさんとともに、ジョージアにおいてこの日本文化の普及に積極的に取り組んでいる。彼らが設立した展示・教育スペースは、アレクサンドレさんの長年にわたるコレクションと教育プラットフォームを融合させたもの。ここでは作品を鑑賞でき、関心のある人々は講座を通じてこの「生きた芸術」を習得する機会を得ることができる。
1.Alenxanderさんが盆栽を知ったきっかけはなんですか?またその時に盆栽に対して感じた印象はなんでしたか?
私が13-14歳くらいのとき、テレビで初めて盆栽に関する番組を見ました。なぜかその時から、心の底にずっと盆栽が残っていたのです。そして、1990年頃に初めてインド人が書いた盆栽に関するロシア語の本を読みました。盆栽の専門書というほどではなかったのですが、当時は盆栽について、情報がほとんどなかったので、とても役に立ちました。そのあとも、図書館へ通い自分で盆栽について学ぶようになりました。またインターネットがジョージアで広がるようになるにつれて、盆栽を知る機会が増えました。
当時は他の仕事をしていたのですが、26歳のときに初めて盆栽を育てるようになりました。ですが、初めの10年は失敗の連続でした。盆栽を育てる環境が整っていなかったり、盆栽用の鉢もちゃんとしたものではなかったので、盆栽が育たないことがよくありました。それでも、仕事の後に盆栽の世話をする日を、いままで毎日送ってきました。


2.Alenxanderさんはトビリシで長年盆栽を育てられてきましたが、その中で特に思い出に残っていることはなんですか?
盆栽を育てていると感じることがあります。それは、盆栽を育てる過程で、その時は完璧だと思うものも、あとになって見直してみるとまだまだ未熟であると感じるのです。何年もかけて育てた盆栽も、その時は傑作のように感じるのですが、時が経つにつれて自分の見方も変化していき、より高みを目指したくなるのです。ある意味で、盆栽には終わりがないのだと思います。
盆栽の世界では誰もが名を知る盆栽作家である木村正彦氏も、傑作である「登龍の舞」に関して自身で納得できる形になるまでには長年の年月を費やされたと聞きます。
私も、盆栽を育てる上で目標を立てます。しかし、その目標を達成したあとも、また新しい目標ができて、その目標のために前に進む。その過程が永遠と続くのです。



3.Nikolozさんは、盆栽の写真やビデオを主にSNSで広報されています。盆栽という日本文化をジョージアで広げる上で特に大切にされているものはなんですか?
盆栽を撮影する際に特に大切にしているのが、盆栽の撮影を通して盆栽に関する教育的なコンテンツになるように作ることをいつも心に念じています。ジョージアには盆栽に関して知っている人は多くいません。インターネットでも情報はありますが、それでも自分の写真や動画を通して、盆栽に関する正しい情報を広げたいと思っています。
スコットランドでの留学からジョージアへ帰国してからカメラを使って盆栽の写真を撮影するようになりました。2018年頃の話です。当時は自分のカメラも、撮影スタジオもありませんでした。撮影には撮影の仕方や照明の知識も必要ですが、当時はそのようなことも知りませんでした。ですが、父の盆栽の写真を撮っているうちに、自分自身の経験となりました。また、盆栽の撮影自体がとても好きになり、この盆栽園に来るのがいつも楽しみに感じるのです。
また、盆栽の写真を撮っているうちに、次第に撮影の技術も身につくようになりました。いまでは盆栽以外に他の企業PR案件も得るようになりました。ある意味、盆栽がきっかけで自分のキャリアの道が始まるようにもなったのです。

4.お二人は今後、盆栽と共にトビリシでどのような活動をされる予定ですか?盆栽をさらにジョージアにて広めるにはどんなことが必要でしょうか?
(Alexanderさん)新しい盆栽をさらに育てていきたいと思っています。アイデアが次々と生まれてくるのです。土曜日も日曜日も新年を含む祭日も盆栽のことを考える日々が続きます。なぜここまで盆栽のことが好きなのか、正直自分でも分かりません。ですが、好きなのです。今後もより良い盆栽を育てていきたいと思っています。また、特に春や夏は盆栽の世話に時間がかかることがあるので、アシスタントのような方々を募集することも考えています。
(Nikolozさん)ジョージアにて盆栽を広めるために、盆栽のために時間を割きたいと考えています。また、盆栽用のより大きなスペースを探すことも考えています。父は、以前盆栽に関する本を書きました。この本は電子版しかないのですが、実際に手にとって読みたい読者もいると思います。ですので、この盆栽に関する本を印刷して、人々に広げたいとも考えています。
2021年から盆栽に関する授業を希望者の方々に行うようになりました。インターネットもありますが、実際に授業を通して人々に直接盆栽について知ってもらう機会を作りたかったのです。
他にも盆栽に関する教育をさらに行いたいと思います。例えば盆栽を私たちから購入された方々は家に盆栽を置くのがほとんどですが、どのように世話をすればいいのか、どこに置けば盆栽の美しさをより際立すことができるかなど、このような教育をジョージアで広げたいと考えています。
5.AlenxaderさんとNikolozさんにとって、盆栽とはなんですか?
(Alenxanderさん)6年前にもともとしていた他の仕事をやめて、盆栽に集中するようになりました。もともと趣味のようなものが、いまでは仕事のようなものにもなっています。私は基本的に静かな場所や時間が好きなのですが、盆栽は、私にとって、「静」そのものなのです。
(Nikolizさん)盆栽の育て方を実は知りません。盆栽を育てるには、ずっと世話が必要なのですが、私は父と違い、様々な場所に行くのが好きなのです。
それでも、盆栽は私の一部であると感じます。私の友人たちも、私の話をすると盆栽を連想しますし、私も盆栽がきっかけで今の仕事に繋がったのです。
Alexander Meskhi san &Nikoloz Meskhi san’s instagram Account


